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「クケェェェェ!」
するとそいつらは叫びながら蓮のすぐ横を走り去っていった。
「鈴…鈴!!」
蓮は和尚をその場に下ろしすぐ近くに倒れていた鈴に駆け寄った。
「おい鈴!返事しろ!おい!」
だが返事は返ってこなかった。すでに死んでいる。
「みんな、おい起きろよ。ほら早くここから逃げるぞ。」
しかし、だれも起きてこない。みんな殺されてしまった。
「たのむから誰でもいいから起きてくれよ。そうだ、さっき帰り道できのこがたくさん生えているのを見たんだ。うまい料理を作ってやるから一緒に食べよう。」
……やはり返事は返ってこなかった。
ついに蓮はその場でうなだれてしまった。
「くそ!なんでこんなことに!」
蓮は悔しさに拳をにぎり、その手からは血が流れた。
「ごめんなみんな。すぐに終らせて帰ってくるからもうちょっとだけ待っててくれ。」
そう言うと蓮は立ち上がり来た方へ歩き出した。
「やるぞ!」
『『『わかりました』』』
蓮の言葉にどこからともなく返事か返ってきた。
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