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「そうか、人ではなくなったか。……それは良かった。」
蓮がそう言うと一気に空気が変わるのがわかった。
「もし人ならみんなを殺したとしても救ってやろうと思ったが…必要ないな。」
そう言うと、今までうつむいていた蓮は領主の方に向き直り全身からうっすらと白いもやを発し出した。
(あれは。なるほどそれでか…)
それを見た領主は何かわかったように口元を歪めて笑った。
「面白い、お前の力どれ程のものか見てやろう。お前ら!」
領主の言葉に反応して3体の霊人が向かい合う蓮と領主の間に入った。
「お前らあいつをおもいっきり可愛がってこい。それにいっぱい食っただろうからな食後の運動をしてこい。」
「ごたくはいい、殺してやるから死にたい奴からかかってこい。」
そう言うと全身から出るもやが白さを増した。
「言ってくれるね~。……食ってこい!」
その言葉を合図に3体の霊人が蓮に飛び掛かっていった。
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