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狭い屋根つき遊具に男三人が身をよせあう様は滑稽だっただろう
しかし午後の雨ふりにわざわざ出歩く人間は多くなく私たちはお互い無言のままで何時間もそうしていた
時々くしゃみをする小さな片割れと、それを気遣う兄のような少年
二人を見ていると幼い日に事故と病気で亡くした家族を思い出して心が締め付けられたものさ
彼らは
秋塚ハル
秋塚アキ
と名乗った
小さな方がアキ、やはり兄だったらしい少年はハル
ちなみに私の名前は大地と言う
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