かなめけ

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「もしもし?」   「え…だぁれ?」   「僕は高槻、天満じいちゃんのま 「うわあぁぁっ!!」   俺は高槻から携帯を取り上げ通話を切る     「…切れた」   真優子は頭にハテナを浮かべ首を傾げる     「何すんだよ!まゆまゆにも教えれば…」   「お前さぁ…あんまよく無いんじゃないのか?よくテレビとかであるだろ?」   未来が変わっちゃうから秘密みたいな とりあえず、こいつは未来から来た設定らしいしな   「それは大丈夫!プロテクトが掛かってる筈だから、多少のズレは修正されるよ」   「プロテクト?」   「普通に考えてみてよ?未来からこっちにバンバン人が来たらさ、この時代めちゃめちゃになっちゃうって思わない?」   確かに…未来の兵器みたいなので、世界が滅ぼされたりとか   「まず過去に来るのは御法度だし、来れたとしても未来からの道具は障害電波で使えない…」   だから困るんだよね~、と高槻は息を吐く   「とにかく、じいちゃんは大学行ってよ?」   早く早く!と高槻に急かされて俺は部屋を出た   別に金目の物もないし…大丈夫だよな?   少し心配しつつも俺はカバンを抱えエレベーターへ向かう       …   キッチンに立ち、食器を洗いながら高槻は上機嫌に鼻歌を歌う   「よしよし、何とか潜り込めた♪」   高槻はクスクスと笑いながら天を仰ぐ   「これでだいぶ動きやすくなったよ…あとは、」   側にあった果物ナイフを手に取ると、リビングに貼ってある写真に向け投げ放つ   カッ、とキレのいい音がしてナイフは写真の人物に命中する     「…じいちゃんには悪いけど…消えてもらわないとね?」   高槻はニコッと笑うとエプロンを外す     「さて、と…俺もそろそろ動くかな」   果物ナイフを回収し、しまい込むと高槻は玄関へと向かった
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