0人が本棚に入れています
本棚に追加
「もしもし?」
「え…だぁれ?」
「僕は高槻、天満じいちゃんのま
「うわあぁぁっ!!」
俺は高槻から携帯を取り上げ通話を切る
「…切れた」
真優子は頭にハテナを浮かべ首を傾げる
「何すんだよ!まゆまゆにも教えれば…」
「お前さぁ…あんまよく無いんじゃないのか?よくテレビとかであるだろ?」
未来が変わっちゃうから秘密みたいな
とりあえず、こいつは未来から来た設定らしいしな
「それは大丈夫!プロテクトが掛かってる筈だから、多少のズレは修正されるよ」
「プロテクト?」
「普通に考えてみてよ?未来からこっちにバンバン人が来たらさ、この時代めちゃめちゃになっちゃうって思わない?」
確かに…未来の兵器みたいなので、世界が滅ぼされたりとか
「まず過去に来るのは御法度だし、来れたとしても未来からの道具は障害電波で使えない…」
だから困るんだよね~、と高槻は息を吐く
「とにかく、じいちゃんは大学行ってよ?」
早く早く!と高槻に急かされて俺は部屋を出た
別に金目の物もないし…大丈夫だよな?
少し心配しつつも俺はカバンを抱えエレベーターへ向かう
…
キッチンに立ち、食器を洗いながら高槻は上機嫌に鼻歌を歌う
「よしよし、何とか潜り込めた♪」
高槻はクスクスと笑いながら天を仰ぐ
「これでだいぶ動きやすくなったよ…あとは、」
側にあった果物ナイフを手に取ると、リビングに貼ってある写真に向け投げ放つ
カッ、とキレのいい音がしてナイフは写真の人物に命中する
「…じいちゃんには悪いけど…消えてもらわないとね?」
高槻はニコッと笑うとエプロンを外す
「さて、と…俺もそろそろ動くかな」
果物ナイフを回収し、しまい込むと高槻は玄関へと向かった
最初のコメントを投稿しよう!