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コトッ
「ほら、ホットココア飲みな」
「…うん」
部屋に入った途端、急に大人しくなるもんだから、俺は風呂に入らせて服も貸してやってしまった
「じいちゃん…俺、本当の事言うとさ…」
「何だ?」
高槻はカップと睨めっこしたまま、うつむいてそのまま黙り込む
「高槻?」
「すー…」
寝息…か…?
ついさっき初対面の奴の家でよく寝れるな
…寝顔がアホ顔だな
「俺と一緒」
恐らくは家出だろうな…
俺を頼ってくるあたり、何かありそうな気もするけど…
俺はカップを手に取ると口に運ぶ
しばらく実家に顔出して無かったけど、一度帰らねーといけないかもな…
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