0人が本棚に入れています
本棚に追加
チュチュン…
「で…できた…」
納得いくまで書き直してたら完徹しちまった
リビングへ向かうと、高槻がなにくわぬ顔で朝飯を準備している
こいつの存在忘れてた
「おはよーじいちゃん」
「おぉ…」
とにかく飯食って出掛ける準備だ
「今日は論文発表の日でしょ?頭回るようにコーヒーにしといた」
「何で発表って…」
「そこ、カレンダーに書いてある…それより!早く食べちゃって!」
俺が席につくのをみると高槻も席につく
ピンポーン
「…ん、宅配便か何かか?」
俺はフロントに映る映像を見る
「お兄ちゃん!まゆだよ~開けて♪」
真優子?!
制服姿の妹はニコニコしながらカメラに近づく
「…」
俺は後ろを見る
青い髪、金色のカラコン、服は今は俺のだからマトモだが、真優子が出ると話がややこしくなる
「悪い真優子、今は無理だから夕方にでも出直してこい」
そのまま返事も待たずに通信を切る
「今のって…まゆまゆ?」
高槻の言葉に俺は口に含んだコーヒーを吹きかけた
「まゆまゆって…お前まさか真優子と?!」
そういうのを考えもしなかった俺は動揺して高槻を指差す
最初のコメントを投稿しよう!