かなめけ

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  チュチュン… 「で…できた…」   納得いくまで書き直してたら完徹しちまった   リビングへ向かうと、高槻がなにくわぬ顔で朝飯を準備している   こいつの存在忘れてた     「おはよーじいちゃん」   「おぉ…」   とにかく飯食って出掛ける準備だ   「今日は論文発表の日でしょ?頭回るようにコーヒーにしといた」   「何で発表って…」   「そこ、カレンダーに書いてある…それより!早く食べちゃって!」   俺が席につくのをみると高槻も席につく     ピンポーン 「…ん、宅配便か何かか?」   俺はフロントに映る映像を見る   「お兄ちゃん!まゆだよ~開けて♪」   真優子?!   制服姿の妹はニコニコしながらカメラに近づく   「…」   俺は後ろを見る   青い髪、金色のカラコン、服は今は俺のだからマトモだが、真優子が出ると話がややこしくなる   「悪い真優子、今は無理だから夕方にでも出直してこい」   そのまま返事も待たずに通信を切る   「今のって…まゆまゆ?」   高槻の言葉に俺は口に含んだコーヒーを吹きかけた   「まゆまゆって…お前まさか真優子と?!」   そういうのを考えもしなかった俺は動揺して高槻を指差す
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