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「ここ男子トイレだぞ?」
「えと…分かってますけど………」
自称花子は、俯いたままモジモジと恥ずかしがっている。
「取り敢えず……」
ガシッ!」
「ひゃうっ!?」
俺は自称花子の腕を掴むと、トイレの外へと連れていった。
「もう悪戯すんなよ」
俺はそう言い残すと、再びトイレに戻り用をたす。
「ふぅ……すっきりだぜぃ…」
俺は自分のナニをしまい、蛇口に向かい手を洗う。
しかしさっきの女はなんだったんだ……?
『開かないよぉ……』
そしてまた聞こえてくる自称花子の声。
俺は呆れながらも、一応聞こえてくる便器の扉の前に向かう。
トントン……
鳴り響くノック音。
すると、中から再びあの声が……
『開かないよぉ……』
バンッ!
俺は勢いよくその扉を開けた。
「開かな……」
「またお前か」
自称花子が俺に叫ぶ前に、俺がそう口にすると、自称花子はまたも俯き顔を赤くしだす。
「……おかしいと…思いませんか…?」
見ると自称花子の身体は小刻みに震えている。
おかしいと思わないかと聞かれてもな……
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