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こんな風に意図せず時間の余裕が出来てしまった時は、大抵目を閉じ自分の世界に入る。
そして考える。
というか自分の記憶の中を巡る。それは幼い頃からやっていた一種の暇つぶしだった。
口には出さず誰にでもなく心の中で語りかける。
それはまるで劇中の独白の場面……というと大層に聞こえてしまうだろうが実際そう言う表現が一番近いようにも感じる。
今日の題材はすぐに決まった。
あんな夢を見てしまったのだから仕方がない。
ここまでおよそ30秒。
そして独白の幕開けはいつもこの言葉から始まるのだった。
――もしもの話だ。そう、これはあくまでも仮定の話。
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