Soliloquy

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――また朝から胸糞悪くなるような愚痴をいっぱい語ってしまった。 そんな風に自己嫌悪に浸りながら腕時計を見ると、あれからちょうど5分が経っていた。 最後にもう一度深いため息を吐き出すと、靴を履き玄関の扉を力なく開ける。 その瞬間入ってきた陽ざしは、やはり自分には眩しすぎて心のモヤモヤはますます増加していく。 ――自分にとって独白は、いつだって自分勝手に始まり自分勝手に終わるものだった。
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