第零章 前兆

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「本当に…何も起こらなければ良いのだが…」 しかし、悲しいことにメタナイトの予想は的中してしまうことになる。 「アルファ様!!ポップスターが見えてきました!!」 場所は変わり、とある宇宙船の中。 一人の兵士らしき者が親玉らしき者に話しかけた。 「そうか…。」 それに対し、アルファと呼ばれた男は静かに返す。 「軌道を変えるな。このまま突入するぞ。」 「かしこまりました。」 兵士が去った後、アルファは小さく呟いた。 「ポップスター…この広い宇宙の中でもトップクラスの恵まれた星…。此処さえ手に入れれば、飢饉を乗り越えられる。他の星にも差を着けられる…!!」 アルファは立ち上がり、強く言い放った。 「さあ、宇宙戦争の幕開けだ!!」 再び場所は変わり、とある星。 大きな要塞の中に指導者ベータはいた。 「ベータ様…。アルパ星の軍勢が新天地を求め出発したようです。我らヴィータ軍も…早く出発しなければ、先を越されます。」 「…今の旬はどこだ?」 「先ず緑の惑星フロリア、それからその近隣の星が今一番の旬ですね。その中でもポップスターという星はトップクラスの恵まれた星とも呼ばれております。」 渡された資料をベータはじっくりと読む。 「では早速ポップスターに向かう。」 「いや、ですが問題が…。実は既に数々の星が目を付けております。現在確認が取れているのはシーロン星、グマ星、メガ星…それからアルパ星もです。他にもいるかもしれません。」 「…やはり…か。」 ベータは暫く考え込んだ。 そして強く言い放つ。 「構わん。急いでポップスターに向かうぞ!!アルパ星に先に取られてたまるものか!!」 「了解致しました!!」 こんな事が広い宇宙の中で起こっていたということを、ポップスター…いや、プププランドの住民は知るよしもなかったのだった。
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