第一章 来襲

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[デデデ城 謁見の間] 「たたた、大変であります!!大王様!!」 「どうしたぞい?ワドルドゥ。」 何やら慌てた様子でワドルドゥは言った。 「先程、空を望遠鏡で見ていたら…未確認飛行物体が!!」 「はっきりUFOと言うぞい。」 「いや、そういう問題ではありません!!何だか…こちらに向かっているのです!!」 「な、何ー!?」 その時、大地をも揺るがす大爆発が起こった。 「わぎゃっと!?」 「な、何ぞい!?」 そこに、パラソルワドルディがやってきた。 「大王様!!ご無事ですか!?」 「あ、ああ…何とか大丈夫ぞい。にしても何なんだぞい?ぬわぁ!!」 再び爆発が起こる。 「大王様!!僕、少し様子を見てきます!!」 「た、頼んだぞい!!パラソルワドルディ!!」 パラソルワドルディは城の外に飛び出した。 「わ、私も行ってくるあります!!」 「くれぐれも怪我をしないようにするぞい。」 「了解であります!」 ワドルドゥも城の外に飛び出した。 「陛下!!」 続いてメタナイト、ソードナイト、ブレイドナイトがデデデの元に来る。 「メタナイトにソード、ブレイド…こ、この城はどうなってしまうんだぞい?」 「このままでは爆発に飲まれてしまいます。陛下も早くお逃げになってください!!」 ソードが必死にデデデに訴える。 「しかし…王のわしが此処を離れることなど…出来ないんだぞい。」 「…そんな事は気にするな。大王。早く逃げるぞ。ハルバード基地なら何とかこの爆撃が防げる。今は被害を食い止めねば。」 メタナイトが冷静に言い放つ。 「今メタナイツが全力で住民達を避難させております。早いところ陛下も逃げた方が良いでしょう…。」 ブレイドもデデデを逃がそうと必死だ。 大きな爆発が起き、城の天井にひびが入る。 「…わかったぞい。」 デデデは静かに答えた。
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