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その頃、カービィの家付近にも宇宙船が迫っていた。
どうやら、母船の他にも数多くの船があるらしかった。
「ハアハア…ど、どこか…隠れる場所…」
カービィは必死に逃げ回り、爆撃の雨を紙一重で避けていた。
当たりそうな時などは、コピー能力を使いながら避けた。
とはいえ、体力がきつくなってきたようで身体には少々傷がついていた。
避け切れず掠った傷痕である。
その頃、カービィを追う宇宙船の中では通信が行われていた。
「彼が…此処の星一番の危険人物・カービィです。」
『なんだ、逃げているだけじゃないか。さっさと潰せ。』
「それが出来るならこんなに苦労しませんよ…。」
『良い。早く潰せ。あれを使っても構わん。』
「…畏まりました…。」
船からの攻撃が激しくなる。
「…っ…」
カービィは避け切れず、いくつかの弾が直撃した。
「だ…誰か…助け…て…誰か……メタナイト!!」
その頃…
[ハルバード基地]
「メタナイト様!!リストが完成しました!!」
「…これが、まだ避難が確認されてない人々か…。」
メタナイトの言葉にソードが小さく呟く。
「恐らく…まだ外に…。」
「…カービィ…シャドー…ダーク…」
その時、メタナイトはマントを翼に変えた。
「き…卿!?」
「避難出来てない住民はお前達に任せた。私はカービィ達を助けに行ってくる。」
「し、しかし…危険過ぎます!!」
必死にブレイドが止める。
「そうダスよ!!メタナイト様に何かあったら…我々メタナイツは…」
「…大丈夫だ。カービィ達だって伊達に弱いわけでもないしな。必ず帰ってくる。」
「メタナイト様…」
「…後は任せたぞ。大王、メタナイツ、ソード、ブレイド…」
メタナイトは翼を大きくはためかせ、窓から飛び立った。
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