第一章 来襲

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その頃、カービィの家付近にも宇宙船が迫っていた。 どうやら、母船の他にも数多くの船があるらしかった。 「ハアハア…ど、どこか…隠れる場所…」 カービィは必死に逃げ回り、爆撃の雨を紙一重で避けていた。 当たりそうな時などは、コピー能力を使いながら避けた。 とはいえ、体力がきつくなってきたようで身体には少々傷がついていた。 避け切れず掠った傷痕である。 その頃、カービィを追う宇宙船の中では通信が行われていた。 「彼が…此処の星一番の危険人物・カービィです。」 『なんだ、逃げているだけじゃないか。さっさと潰せ。』 「それが出来るならこんなに苦労しませんよ…。」 『良い。早く潰せ。あれを使っても構わん。』 「…畏まりました…。」 船からの攻撃が激しくなる。 「…っ…」 カービィは避け切れず、いくつかの弾が直撃した。 「だ…誰か…助け…て…誰か……メタナイト!!」 その頃… [ハルバード基地] 「メタナイト様!!リストが完成しました!!」 「…これが、まだ避難が確認されてない人々か…。」 メタナイトの言葉にソードが小さく呟く。 「恐らく…まだ外に…。」 「…カービィ…シャドー…ダーク…」 その時、メタナイトはマントを翼に変えた。 「き…卿!?」 「避難出来てない住民はお前達に任せた。私はカービィ達を助けに行ってくる。」 「し、しかし…危険過ぎます!!」 必死にブレイドが止める。 「そうダスよ!!メタナイト様に何かあったら…我々メタナイツは…」 「…大丈夫だ。カービィ達だって伊達に弱いわけでもないしな。必ず帰ってくる。」 「メタナイト様…」 「…後は任せたぞ。大王、メタナイツ、ソード、ブレイド…」 メタナイトは翼を大きくはためかせ、窓から飛び立った。
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