第一章 来襲

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「シャドー!!それにダークも…無事だったんだな。」 「ああ、さっき鏡の国から出てきた。しかし…一体何なんだよこれは。」 「説明している暇は無い。取り敢えず一番安全なハルバード基地に着いてからだ。お前達はハルバード基地に行ってくれ。私はカービィを探す。」 「一人で大丈夫なの?」 シャドーカービィが心配そうに尋ねる。 「大丈夫だ。今は一刻も早く避難するほうが先決だ。いいな?真っ直ぐ基地に行くんだぞ。」 「…ああ、分かった。」 「無理しないでね。」 「なに、心配するな。そんな柔な身体ではない。」 その時、すぐ側で何かが爆発した。 急がなくては被弾してしまう。 「早く!!」 「…行くぞ、シャドー。」 「うん…。」 ダークメタナイトとシャドーカービィはハルバード基地に向かった。 「後は…カービィを見つけるだけだな。急がなくては…。」 メタナイトは再び飛び回りカービィを探しにいった。 場所は変わり、ウイスピーウッズの森。 何とか敵を振りきったカービィは、ウイスピーウッズの幹に寄り掛かっていた。逃げつづけた疲労はやはり取れていないらしい。 「ウイスピー…ごめんね。いきなり飛び込んできて…」 「別に大丈夫だべ。今襲撃されているみたいだからなぁ。好きなだけ休め。」 「ありがとう…ウイスピー。」 カービィは再びウイスピーに身体を預ける。 「はぁ…怖いな…。何でいきなりこんなことが起こったんだろ。」 「最近平和だったのになぁ。よくわかんねぇべ。」 「だよね…。」 暫くそうしていると、爆撃の音が止んだ。 「…あれ?」 「音が止んだべ。」 「…カービィ!!」 「その声は…メタナイト!?」 茂みからメタナイトが出てきた。 「よかった…無事だったんだな。とにかく今からハルバード基地に行くぞ。市街地は焼き尽くされて何も無い。無事なのはあそこだけだ。」 「そっか。他の皆は?」 「住民もシャドーやダーク達もハルバード基地に居る。ほら、早く行くぞ。」 「うん。」 カービィは重い身体をゆっくりと起こす。 「気をつけるんだべ~!!」 「うん!!ありがとう!!ウイスピー!!」 カービィとメタナイトは森を出た。
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