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アキイロは愛車となったエクストレイルでギルドの前に乗り付ける。
すると人だかりが出来た。
「ん?」
アキイロが辺りを見回すと周りは女性ばかり。
「またか・・なんなんだよいったい・・」
しつこいようだが、アキイロは鈍感だ。そんなアキイロの心知らずに女性達は近づいてくる。中には車だけではなく
「あなたに乗せて」
とまで言ってくるビッチもいた。
アキイロは硬派だ。軽い男ではない。外見だけ見て寄ってくるようなバカな女に興味はない。とは言ったもののアキイロは中身も伴っているので、結果的に女達の見る目は正しい。これが人間の本能的な部分から惹かれるということなのだろうか・・ブヒヒ。
寄ってくる女性達を傷つけないようにアキイロは営業スマイルを欠かさず
「ごめん、今日は忙しいからまた今度ね」
と言いながら、ギルドの中に足を踏み入れる。
余談だが、女性達の中にはアキイロに声を掛けてもらえて、涙を流す人もいた。
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