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私はずっとあなたの物だった。毎日のようにその口に触れ、毎日あなたの声を聞いた。
けどあなたは私に向かって笑う事はなかった。
いつの日かあなたは私の前から消え、私はたくさんの人の物となった。
でも私はあなたを忘れなかった。いや、忘れられなかった。
あなたは私にとって唯一無二の存在だったのだから…。
そんな私も今は幽霊屋敷と呼ばれる館に居る。
しかし、誰も私の事を気にもとめない。
けれどもうすぐ自由の身。
そうなればあなたを探しに出かけます…。
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