幻想郷、紅魔館へ

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待っている間、美鈴さんは弾幕ごっこという遊びの事、神社に住む巫女や魔理沙さんの事などいろいろと教えてくれた。 「美鈴さんは門番やってて退屈じゃないんですか?」 「ははは、実は時々寝てしまうんです。今日も文月さんが来た時にはうとうとしちゃってたんですよ」 「美鈴、あとでちょっといいかしら?」 いつの間にか美鈴さんの背後には恐ろしい笑顔でさっきのメイドさんが立っていた。 美鈴さんは顔中から冷や汗を流している。 「それでは文月さん、今日からここで暮らしてもいいそうです」 「ほ、本当ですか!?」 住む場所があるとないとでは大分違う。これは嬉しい収穫だ。 「ただし、何か仕事をしてくださいね。それと私は貴女を信用してはいませんので」 メイドさんは私を睨むと手を叩いた。 すると屋敷の中から数人の羽がある女の子が飛び出してきた。 全員メイド服を着ている所、ここで働いているのだろう。 「あなた、この子が慣れるまでいろいろと世話をしてあげなさい」 メイドさんは一番最初に出てきた子に指示をした。 「そうそう、自己紹介がまだだったわね。私は十六夜咲夜。ここでメイド長をやっているわ」 「あ、はい。よろしくお願いします!」 「それじゃあ彼女の事は頼んだわよ。さてと、美鈴…覚悟はいいかしら?」 咲夜さんは美鈴さんを引きずり、どこかへ行ってしまった。 美鈴さん、私あなたの事は忘れません…。
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