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翌朝、私は起きるとすぐに門へ向かった。
…はずなのだが
「ま、迷った…」
外に出るどころか一階にすら辿りつかない。
道を聞こうにもさっきから誰とも会わないし…どうしよう。
っと、考えていても仕方がない!とりあえず適当に歩こう。
約一時間後
「あれ?文月さん」
背後からの声に振り向くと美鈴さんが立っていた。
「め、美鈴さーん!」
私は思いっきり美鈴さんに抱きついた。
「わっ、文月さん!?」
「ふぇ~~~」
私は30分程泣き続けてしまった。
「文月さん、落ち着きましたか?」
「うぅ、ごめんなさい。安心したらつい…」
私は美鈴さんを探していた事を思い出した。
「そうだ美鈴さん、門番って私でも出来ますか?」
「うーん…一応、門を守る仕事ですからある程度は戦えないといけませんね」
やっぱりダメか…。掃除や料理も出来そうにないからなぁ。どうしよう…
「文月さん、門番をしながら修行していくのはどうですか?」
「しゅ、修行ですか!?」
突然の提案に少し驚いた。しばらく修行して弾幕が射てないようなら雑用メイドになり、射てるなら門番継続。悪くはない。
「私が修行の相手をします。私も時々修行相手が欲しいですしね」
「あ、なるほど!それなら居眠り防止にもなりますね」
美鈴さんは少し苦笑いを浮かべた。
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