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ある寂れた郊外にある一軒の廃屋。
この廃屋には、『梟』とだけしか書かれていない看板があった。
ここの持ち主の名は、漣 楓(サザナミ カエデ)と氷野 姫華(ヒノ ヒメカ)。
その看板は、もうボロボロで、営業しているのかしていないのか傍目には分からない。
室内を窓から覗いてみても、内壁の塗装も剥がれ落ち、お世辞にも、綺麗とは言えない。
『梟』…
そこは願い屋…
女性が依頼者だったら姫華が、男性が依頼者だったら楓が依頼を聞く。
そんな場所に一人の女性が、やって来ましたよ。
その目に怨みの炎を宿らせて…
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