プロローグ

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「…いったぁい。 …‥なんでぇ?」 どうやら、彼女はまだ完全に目覚めていないらしい。 若干涙目で、キョロキョロと自分の周りを見る。 そして、彼女は転がっている少年の姿を発見した。 「あなた…、だれ?」 声を掛けられた少年は肩をピクリと揺らす。 そして勢いよく起き上がる。 「痛い、じゃないだろう?何を考えているんだ、お前は! 俺の前から突然いなくなりやがって!」 名前も知らぬ少年は、ひたすらに喋り続ける。 突如現れた少年と、その口から発せられるマシンガントークに、寝起きの頭はついて行けない。 混乱し続ける頭が唯一理解できたのは“この少年が自分を知っている”ということだ。
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