第一話“忘れられた夢”

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「あぁーー!!」 妃女はその言葉を聞いていきなり叫ぶ。 その声に、美羽はビクリと肩を揺らした。 「な、何!?」 「遅刻する!こんな所で話してる場合じゃない!」 思い出したように、妃女は焦り出す。 そんな彼女に、美羽は言わなければいけない事があった。 しかし、今の彼女に向かって言うのは少々はばかられる。 というか、かなり言いにくい。 「…あ、あのね、妃女?」 「何、美羽ちゃん!」 今にも走り出しそうな彼女に、美羽は決定的な言葉を放つ。 「まだ、先生来ないから」 「…‥ぇ?」
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