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「よし、分かった」
『何が?』
美咲に目線を向けるとニヤリと笑った
嫌な予感…
「賭けしよう」
『はい?』
「次計るタイム、私の方が速かったら、由香が告る事」
『はっ?無理に決まってんじゃん』
いきなり何を言い出すんだ…
告白なんてするつもりないし
ましてや
『陸上部のエースに勝てるわきゃない』
私はプイッと顔を逸らした
「えーっ」
美咲の不服そうな声が聞こえる
「じゃあさっ」
まだ何かあるんかい…
美咲に目線を戻す
「由香が8秒切れなかったらってのはどう?」
『はぁっ?今の私のタイム、ほぼ10秒だよ?!無理に決まってんでしょっ!』
「由香、中学の時は陸上部だったんだからいけるって」
美咲はいとも簡単に言う
『…ちなみに、私が8秒切ったら美咲何してくれんの?』
一応聞いてみた
美咲は目線を上に向けて考える
「キングパフェでどうだっ」
『のった!』
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