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数刻後…
「ぅ……っ…………ぁぐっ!」
地下室に鈍い音が響きわたる。
ジャラ…と鎖が揺れる音に荒い息づかいが微かに聞こえる。
「まだ言わない気かい?
西の刺客さんよ…」
一人の男が言う。
憐は微かに首を横に振った。
「早く吐けよ!
西の野郎!」
もう一人の男が憐の顔を蹴る。
それでも憐は首を縦に振らなかった。
「はぁ~……」
一人がため息をついた。
「はぁ……っ………は…!!」
どうせ殺されるならと憐は男たちを横目に見ながら舌をかんで死のうとした。
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