236人が本棚に入れています
本棚に追加
/354ページ
マキは広川が去るなりすぐ食いついてきた。
「 ねぇ、涼香ちゃん、どういう事?
口座番号がどうのこうの言ってなかった? 」
「 あっ…あの…私が借金あるって言ったら肩代わりして払って下さるって…」
「 えーっ?マジにぃ?
あんた上手い事やったじゃん!じゃ彼の女になるって決めた訳ね。 」
「 いいえ、そんな話は全然… 」
涼香は予想外の話に硬直していた。
「 あんた甘ちゃんねぇ、無償でそんな大金、ポンと出す訳ないじゃない 」
「 要はひとつふたつさせろって事よ。 まっ、所詮この世界寝てなんぼだからね」
「 あんた水商売たったの二日であんな大物釣り上げたんだもの、 たいしたもんね。
あ~あたしにも誰か金くんないかなぁ~
かたや二日で何百万、
なのにあたしはつけ倒されバンス何百万!
なんか馬鹿らしくなってきた!」
最初のコメントを投稿しよう!