親権

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親権

母親は小松家から飛び出すと、なんとか県営住宅に部屋を借りた。 古いつくりだったが、3LDKのタイプだった。 小松家は製材所だったため、最高の木材で作られた、とても部屋数の多い大きな家だったらしい。 私の記憶には「二階があって、そこはおもちゃとレコードが沢山ある部屋だったという事だけ… そこから比べると、母には苦しいスタートだったろう。 ちなみに私にはそんなお金がある頃の記憶なんか全くない⤵ 県営住宅での生活が、私の人生のスタートだった。
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