ものごころ

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『私、早く死ななきゃ』 前にも述べた通り、私は歳の離れた末っ子。 子供の目から見ても、我が家には『お金』と言うものがない、『食べることに困っている』、『食べ物にはお金がいる』程度のことは、なんとなく理解できていました。教わらずとも…。 そこで私は、自分が家族には4人目の『くいぶち』であることに気づいたのです。 しかもこれから『学校』というものにも一番遅くまで通うんだろうな…。それにもお金はかかるんだろうな…と。 『ならば今ならまだ私は小さいから、死ぬなら今だ!早い方がいい』 と、思ったのです。
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