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  『九月二十日 曇り  運動会ってのがどうにもこうにも嫌で、そもそも家に居ることの多い俺が外でアクティブに動くこと自体が考えられない人間だった。それでも体育の授業はあるし、体力測定だってあるし、そこまで体力ないわけじゃないけれど、家族に見られるのは心底恥ずかしい。だって、普段家でゲームをしている姿くらいしか親には見せてないから。  それでも今日の運動会は涼しい天気で、体も動きやすかったし、おかげで徒競走は二着だった。父さんも母さんも喜んでいた。飯も美味かった。  幸宏には負けたけど、悔しいとかムカつくとかちっとも思わなかった。あいつは何でも出来るからな。でもシューティングゲームをやらせれば俺が連戦連勝。それ以外はボロクソに負ける。なんなんだあいつは』  
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