愛の種の使用法

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デンライナーの食堂車で、モモタロスは置いてある本(雑誌らしきもの)を読み、キンタロスは寝て、ウラタロスとリュウタロスは二人で何かをしていた。 いきなりリュウタロスが、 「熊ちゃん!ばーん!」 そう言いながら、水鉄砲を撃つ。 寝ているキンタロスは、 「!!」 ビックリして顔にかかった物を拭うと、それは生ぬるく、ドロッとした白い液体だった。 「!!!!!!!!!!」 キンタロスは顔が青くなりながらリュウタロスを見る。 そしてひきつり笑いをしながら、 「り、リュウタ…。何や?」 「んーとねぇ、亀ちゃんが、これを熊ちゃんに撃ったら面白いよ。っていうからうったの。」 ニコニコして言うリュウタロス。 キンタロスが横を見ると、携帯電話を構えたウラタロスがニヤニヤ笑ってた。 その態度にされた事を理解したのか、キンタロスはウラタロスの前に立ち、テーブルを叩く。 「おい!お前!なんやこれは!」 怒るキンタロスに向かってウラタロスはクスクス笑い 「何だと思う?よかったら舐めてみたら」 キンタロスはその言葉にカッとなり、怒鳴ろうとした時にリュウタロスがキンタロスの着物を引っ張る。 「あのねぇ、これね、ホットカルピスに葛粉を入れて、ドロドロにしたやつだよ~!」 「へっ?」 キンタロスは目が点になる。 「ねぇ、熊ちゃん何だと思ったの?」 リュウタロスが不思議そうな顔をして聞く。 「え、えーっと…。」 キンタロスは困った顔をしながら言葉を濁す。 その様子を見ながらウラタロスはクスクス笑い 「金ちゃんもしかしてアレだと思ったの?やーらしい」 キンタロスは苛立ちながら 「こんなんそれにしか見えへんやろ!」 と、怒鳴ると、 「そうかな?」 ウラタロスはしれっと言うと 「リュウタ!金ちゃんにもっと撃ってよ」 と、リュウタロスに命令する。 「うん!それ!ばーん!ばーん!ばーん!」 リュウタロスが笑いながら水鉄砲を乱射する。 キンタロスは頭や顔をドロドロにしながら 「ちょ、リュウタ!やめっ!」 その様子をウラタロスは携帯のカメラで、どんどん収める。
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