FANTASISTA

甲星高校サッカー部

「よう！俺は甲府中の成田哲。サトシでいいぜ！よろしくな！お前名前は？どこの中学？」

雄介はこういう奴は嫌いではない。

「覚雄介。中学は新潟の笹山中ってとこだよ。先週越してきたばっかだから山梨のこと何にも知らねぇんだ」

「ふ～ん県外から来るなんて珍しいな。とりあえず同じクラスになったのも何かの縁！これから三年間よろしくな！ところでお前部活何やんの？甲星って言ったらやっぱ野球かバスケか？あと…サッカーも強いぜ」

「俺はサッカー部に入ろうと思う。中学でもサッカーやってたしな」

「へぇ～俺はバスケ！サッカーもモテるけどやっぱバスケが一番でしょ！おっそうだ。サッカー部ならアイツもそうだぜ。お～い！翔太！ちょっと来いよ！」

成田が呼ぶと少人数の集団から眼鏡を掛けた男がこちらに歩いてきた。