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「集合!」
部員は駆け足で先生の周りに集まった。
「あの先生がサッカー部監督大橋源三先生だよ。過去数回この甲星を全国に連れて行ってる名将。あの県予選無失点記録も持ってる監督でヤマナチオの創始者でもあるんだ。」
「お前…どっからそんな情報持って来るんだ…」
「サッカーは情報戦も大事ですからね」
田原の眼鏡が一瞬光ったのを雄介は見逃さなかった。
そして何か背中に悪寒を感じた。
「今日は新入生の部活見学だね。軽く紅白戦でもしますかね。佐々木君!あとは任せたよ」
「はいっ!」
監督はグランド脇にあるベンチに腰を下ろした。
そして真剣な目つきで新入生達を見つめる。
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