70人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は才能という花に肥料をやるだけです。花は肥料だけでは育ちません。開花するには毎日の水やりが大切です。つまり本人の努力なくして才能は育たないということです。いくら上質な肥料をやってもね。枯れても私は知りませんよ」
「えぇ。枯れたら所詮そこまでの奴だったってことです。構いません」
「そう言いながらも全く心配してない目をしますね…君は」
「えぇ。信じてますから。彼を。そしてあなたを…」
「全く…。あっ!そうそう。では一つ。こちらのお願いも聞いてもらえますか?」
大橋は何か思い出したように言う。
「何ですか?」
最初のコメントを投稿しよう!