カエルが泣くから帰れ

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「まさかむっちーがいるとは…」 「って言うか普通に何で隣の教室で寝てたのか不思議なんだけど…」 「いやっ…ただ単にサボりでしょ☆」 「先生起こすと機嫌悪いしね…」 「あの…私そろそろ…」 「よしっ!?しょうがねぇ…俺んち行くか☆」 「また?ってかもう良いじゃんほかっとけば…」 「何を言う!?ここまで来て今更引けるかっ!?そんなんではバレンタインジハードは…」 「だから何なんだよバレンタインジハードってっ!?」 「後藤さん、もうそのネタにつっこむのやめよ。」 「あの…?」 臑内が口を開く… 「んっ?」 「どした?」 「何?」 「どうしました?」 一斉に聞く。 (うわっ…言いづらいなぁ…) 「あのぉ…私そろそろ時間なんですけど…?」 よく見たら時計はもうすぐ7時になろうとしていた… 「あっ☆そっか、臑内さん、門限か…」 「はい…残念ですが…今日はこのへ…」 「じゃあ今から臑内さん家か…」 「そーですね☆…っておいっ!?なんじゃそりゃ!?」 「だってまだ『榊 一茂をいかにしてヴォコして社会的地位を下げる会』が終わってないし。」 「名前かわってるっ!?」 「そんなもの明日で良いじゃないですか!?」 「そんなものだとぅ!?きっさまぁ、この私を侮辱する気かっ!?」 「どの私だよ!?いい加減にしろこの粗チ〇!?」 ゴッ!? 「☆%Д゜♂!!」 「うわっ!?」 「ひぃっ!?」 もとやんとゴン太はとっさに股間を押さえる… 広大の股間には臑内のキックが決まっていた… 「うっわー…やるねぇ、臑内さん…」 「はっ!?わ、私…一体何を…」 「あーあ、こいつ気絶してるよ☆ナイス臑内さん☆」 「ご、ごめんなさい!?ごめんなさい!?悪気があった訳ではなくて…」 「だから気絶してるって。」 ガクガクと体を揺さぶる臑内だが、広大は白目を向き、口から泡を吹いていた… 何だかんだでうやむやになった挙げ句、しばらくの間、男子廃業を宣告され、広大は作戦宣言通りの慎ましく、また学生らしい、大人しい数日を過ごすという…また別のお話。 彼曰く、「我、野望は尽きぬ…」とのこと。 こうして長い1日は終わった…臑内さん最強。 完
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