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マッシュルームってどんな部屋?
今日も、いつもの様に、朝日が燦々と降り注ぐ清々しい朝がやってくる…
「今日も快晴か…チッ!?…」
「月代君、どうしたの朝から。」
いつもの通学路を広大と和泉が歩いていた…
「こう毎日暑いと嫌になって来るよな…今日はパソコンの授業ないし…おまけに体育がありやがるし…」
「月代君運動神経良いんだから、いいじゃん。」
「もとやん…あのなぁ、めんどいのはかわんねぇって、そもそもなんでうちの学校専門教科多いんだろな?」
「そりゃウチの学校からでも東大行く人いるからねぇ…」
「クソ…んな話してたら思い出しちまった…」
「何を?」
「テストだよテスト…中間テスト…高2になってもこればっかりは慣れねぇなぁ…」
「月代君ってそんなに頭良くなかったっけ?」
「ま、まちまちだよっ!?取れる教科は取れるんだけどよ…」
「取れない教科は?」
「聞くな。」
「…そんなにヤバいの?」
「うるせぇな、俺はお前みたいに頭良くねぇんだよ。」
「月代君はただ単に勉強しないだけでしょ、やればきっと…」
「ちょっと待て…テスト期間中に俺の部屋にやって来ては、大音量でいかがわしいゲームをする男女はどうなる!?」
「へっ?もしかして後藤さんと弟さん?」
「アイツら俺がいてもいなくても毎日やってやがる…しかもなんの恥ずかしげもなく…勉強できねぇんだよっ!?」
「それは…しょうがないね…僕らじゃどうにも出来ないし…我慢するしかないよ。」
「我慢出来るか!?アイツら時折おかしいんじゃねぇのかって思うぜ?だって画面から女の喘ぎ…」
「っしゃぁぁああああっ!?!?」
ドボォッ!?
「うごっ!?」
ガクッ…
「ご…後藤さん…いつの間に…」
広大のみぞおちに、後藤の拳が入っていて…広大は気絶していた…
「も~とや~ん?今何も聞かなかったよね☆私この子が何言ったのかわかんなぁ~い☆」
「えっ?えっ?」
戸惑う和泉…
………(間)
ツカツカツカ…
後藤は黙って和泉に近寄る。そして肩に腕を回すと…
「あんたは今何も聞かなかったし何も知らない…こいつが言った事も全部忘れる…OK?もし喋りやがったら…」
突然どこから出したのか、缶コーヒー(スチール)を…
グシャッ!?
「ひっ!?」(中身入ってる!?)
「良いわね☆?」
…
…
…
ある朝の一コマだ。
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