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ライスカレーとカレーライス
「ええーっと…臑内。」
「はい、きりーつ。」
「気をつけー…れー」
「あっ…みんなに一つ伝え忘れてたことがあった!?」
「まさか今週の土曜日学校がありますとかじゃね??」
榊が横から口を出した。
「ちげぇよ、わたしぃ~ついに彼氏ができまちたのぉ~♪彼からわぁ☆性格ニートって呼ばれてますぅ♪ってことでしょ?」
クラスがどっと笑いに包まれる。
「月代…後でグラウンドに来い…血文字って奴…やらせてやるよ…」
「じょ、冗談だって!?」(冗談じゃねぇよ!?あいつキレたら有言実行な鬼ババァだぞ!?)
「先生、多分コイツ心ん中で、『冗談じゃねぇ』とか思ってるからやっちゃって良いよ。」
後藤が言った。
「てめっ…ふざけんなよ変態女?加〇鷹呼ぶぞコラ?」
「呼んでどうすんだよこのピーーがっ!?」
「まぁっ!?朝からなんて破廉恥な!!やぁねぇシゲちゃん、あなたはあんな子に育っちゃ駄目よ?」
「なんで私に振るんですか…?」
「コイツ、チキンたっぷりMAXハートだから、そんな事言うと逆効果よ?もうすぐでスプラッシュハートに昇格するわ。」
「んだとコラ、この淫乱女、黙って聞いてりゃ好き放題言いやがって…」
「黙って聞いてねぇじゃねぇかこの豚野郎…てめぇ調子乗ってっと…抜くぞ?」
「ねぇ臑内さん、何を抜くの?」
「し、知る訳ないじゃないですか!?だから私達に話を振らないでください!?」
「だからいちいち応援呼んでんじゃねぇ!!このピーーがっ!?」
「をいをい、朝っぱらからそんな伏せ字がかかるような発言は止めろ、なぁに、伝え忘れたっていってもたかが知れてる…」
「なんなんっすか??」
一番前の席のゴン太が聞く。
「実はまた転校生が来た。」
「「「ぇええっ!?!?」」」
クラスがまた騒がしくなる。
「やっかましい、とにかく新しい仲間だ適当に仲良くなりやがれ、おーい、入って良いぞ?」
ガラッ…
「うわっ…可愛くねぇ?」
「髪綺麗…」
「美少女かっ!?」
開けた瞬間教室内の空気が変わった…
紛れもなく美少女に近い新入生が入ってきたのだ…しかし、キョロキョロと周りを伺っている…
「あっ☆」
「いっ!?」
広大の方を見ると…
「こーちゃん☆ヤッホー☆来ちゃったぁ♪」
「な、何でてめぇが…」
クラスの視線が一斉に広大に注がれる…
一体その少女の存在とは??
つづく
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