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「柚果!」
後ろからつんつんと指でつつかれ、柚果は振り返った。
「結実ちゃん!何??」
「通知表どうだったぁ?でも柚果は頭良いからなぁ(笑)」
「そんなこと無いよ!オール4だもん!」
「おぉ…結構凄い方だよそれ(笑)結実は3が4コと5が3コで残りは4だった」
「ほらぁ!結実ちゃんには5があるじゃん!!」
結実と柚果は幼稚園からずっと一緒のクラスだった。
柚果の学校は幼稚園から大学までのエスカレーター式で一学年最低でも6クラスはある大きな私立校で、なかなかずっと一緒のクラスにはなったりはしない。
「柚果は夏休みなんか予定有るの??」
「うん!田舎のおばあちゃんの家に行くの」
「え?夏休み中ずっと??」
「うん!でも8月の終わり頃帰ってくるから(笑)そしたら遊ぼう」
「わかった。帰って来たらメール頂戴??」
キーンコーンカーンコーン。
「よし。HR終わるぞ!」
「起立、気を付け、礼」
「「ありがとうございました。」」
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