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「おまえもやっとその時がきたな?どうだね、心の準備はできたかな?」
ぼんやりと見える神様は、笑っているような、そうでないような顔に見える。
ぼくは、返事の代わりにフワリと揺れてみせる。
「うむ。では……」
神様の大きな手が近づくと、ポンッ!とヘンテコな音がして、ぼくは神様の手の平にいたんだ。
「フフフ。よい顔と手足だな?そうだ!特別に、手足は色をつけてやろう」
たちまちぼくの手足は、薄紅色に染まる。
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