【連合軍対白夜軍】

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応接間。 「暫し御待ち下され、直ぐに殿がお見えになられます」 白夜を待つ来訪者達の中でも年配の男性が笑みを浮かべ開口する。… 「此方の突然の訪問にも関わらず御逢いできるならば、いくらでも御待ち致します故、お気になさらずに」 静かに待つ来訪者達の前に正装した白夜が入室し上座に座る。 「遅くなり忝ない、私が【京城】の城主、白夜です」 「御初におめにかかります、私は【洛城】城主、法善様の補佐役の【黒瀬隆文】(クロセタカフミ)と申します、突然の来訪にも関わらず厚遇な対応して頂き感謝致しまする」 そう言うと一同に平伏する来訪者一同。 「いやいや、当たり前の事をしたまで、して【洛城】の黒瀬殿が何故【京城】に起こしになられたの?」 「流石は義賊として名を馳せる御方、そんな朽木様に此をお届けに来ました」 黒瀬が手を叩くと後ろにいた2名が布に包まれていた物を差し出す。 「見ても?」 「どうぞ朽木夜様、必ずお気に召すかと思われ申す」
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