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布を広げて見れば輝く金の延べ棒があり白夜は瞬時に理解し黒瀬を見る。
「お気に召されましたか?我が殿は【京城】を手に入れた朽木様を高く評価なされており、そのお力を借りたいと申して下りましてその金はその前金となっております」
黒瀬が仕える【法善】は一夜にして城を奪う程の白夜に興味が湧き調べさせるも祢音率いる忍集に情報漏洩を未然に防がれ痺れを切らしこうして使者を送り付けたのだと推測する白夜。
「同盟を結ぶと言う事ですか…」
「御返事はいつでも構いませぬ、どうか御ゆるりと思案頂ければと」
「……金はお返し致します、一度其方の城主殿にも合い話しを聞いて見たいですな、黒瀬殿」
白夜は纏う空気を変えると黒瀬は笑みを消し去り
「わかり申した、法善様にもそうお伝え致します、これ以上長いは無用、私共は帰りまする」
早々に退出し興隆の配下が黒瀬達を案内する。
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