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「信あるからこそ同盟であろう、そないな事より同盟を結ぶ気はないのか!!」
「信があるならば金をばら蒔く必要があるので?その金を民に使おうとは思いませんか、この話しお断り致す」
他の城主達は承諾すると思っていたのか言葉を無くしていた。
「黒瀬ぇ!!白夜殿がお帰りだ、案内せぇ!!」
「はっ!では此方え」
興隆 義政は只では帰れぬと思い威を張り巡らし黒瀬もまた訪問時とは違い笑顔一つ見せずに出口まで案内し城門に辿り着く。
「何があるかも解りませぬ、お帰りには十二分にお気をつけ下され」
「その言い方では何か有るように聞こえるが」
「止さぬか義政、案内御苦労であった黒瀬、我らは小者風情に後れはとらん安堵致せ」
顔を赤く染め上げ睨む黒瀬を背に白夜達は馬に乗り城を出て行くと森田が言う。
「白夜様、あの法善は曲者かと思いましたが、只の阿呆ですね、恐らく怒りのまま【京城】に攻めてくるかと」
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