【連合軍対白夜軍】

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「流石は黒瀬良く解っておるわ、で?どのように白夜が死んだ、最後には命乞いか?ククク」 法善が高笑いするも刺客は平伏したまま報告しようとしない。 「おいお前、早く報告しろ!」 「も、申し上げます、暗殺は失敗…我に怯えて暗殺しか出来ぬ腰抜けが!!!」 失敗と聞き罵られ法善激怒し刀を抜き刺客を斬り殺ろす。 「己白夜め!!そない殺されたいのなら皆殺しだ!!北殿 仲立殿 曽根殿 我ら同盟の全兵を引き連れ【京城】を落とそうではないか!」 「落ち着いて下され法善殿、我らの同盟軍の前では京城軍など相手にもなりません、暗殺をしくじろうとも朽木は死んだも同然」 「そうですぞ法善殿、3日後に洛城に集結し京城を頂きましょうぞ」 「朽木も阿保ですな、同盟すれば助かったものの、さぁさぁ法善殿場所を替え祝宴を開きましょうぞ」 法善を宥め血塗れになる部屋を替え黒瀬が慌て用意する遊女が集まる一室に入り最早勝利したと言わんばかりに騒ぐ同盟国主達。 その頃京城では軍議が開かれ狼凱 猛武に事の顛末を伝えられていて、白夜が訊ねる。 「兵はどうだ猛武」 「今や立派な武士、戦で逃げ出す者は居りませぬ!!!我ら京軍の力存分に御使い下され!」 「良く鍛練してくれた、今回の戦は二万対三千、少数故に策を用いる」
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