#1⃣ ある春の夜

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----春----。 桜の花びらはもう散り、青々とした葉が夜の月明かりに照らされ艶々と光り輝いている。 その桜の木の下には、つい最近まで誇らしげに咲いていたであろう、桜の残骸があちこちに散らばっていて、汚らしい。 その上を幸輝が鼻歌を歌いながら、足もとをふらつかせ帰路についていた。
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