5人が本棚に入れています
本棚に追加
『やっぱり女の子って・・・いいよな~』
玄関に着くなり、幸輝は独り言を本人が思う以上の大声で喋りだした。
その声を聞きつけ、二階から誰かがおりてくる。
『お帰り』
大学生になった優輝が一足先に家に着いていた。
『優輝、何で先に帰るんだよ。女の子たち残念がってたぞ』
優輝は苦笑いを浮かべながら、玄関前を通りキッチンへ向かう。
その時、微かに幸輝からバニラのような甘い香りがした。
『やっぱり、女の子は苦手だからさ、』
合コンの途中で帰った優輝を咎めはしたものの、戦利品をGETできた幸福感で顔はゆるんだままだ。
最初のコメントを投稿しよう!