#1⃣ ある春の夜

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『えぇ?・・・えぇっと、何杯かなぁ?最初にビール飲んで、んでぇ、またビールだろぉ、その後・・・熱燗で、えっと、美雪ちゃんからキールすすめられて、んで?またビールに戻ったんだけ?・・・それでぇ、えっと・・・あれ、今何杯目までいった?』数えていたはずの右手の指が閉じていて、何杯まで数えたのか分からなくなっていた。 酔っぱらいだから仕方がない。 『五杯目。量より内容が問題だね。チャンポンしすぎ』 『そっかぁ?・・・あれ、明美たちは?』 さっきまで気付かなかったが、今入ってきたキッチンと玄関以外に灯りがついていなく真っ暗だった。
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