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あれから一週間がたった。再びあの女性がランドルの館にやって来た。
女性「こんにちは。今日はお願いがあって来ました。」
女性は少し痩せたようなかんじだった。
ランドル『なんでしょうか?』
ランドルは表情を変えずに問いかけた。
女性「実はあれからあのキーホルダーをネックレスにして身に付けると悪夢どころか全てが幸福な夢になって毎日夜が楽しみなんですよ~。」
女性はネックレスにしたキーホルダーの石をさわりながら嬉しそうに話し始めた。
ランドルは女性がつけているネックレスの石を見て、目を細めた。よくみると前の時より少し色が濁っているように見える。
女性は話を続けた。
女性「それで、出来ればこのキーホルダーを譲ってもらえませんか?私、もうこれ無しには夜はこせません。」
ランドルは少し黙っていたが口を開いた。
ランドル『わかりました。それであなたの望みが叶うのなら差し上げましょう。ただしこれも一緒に身に付けて下さい。』
ランドルはもうひとつ小さな水晶玉のようなものを渡した。
ランドル『今日からそれを枕元において、寝てください。軽いお守りになるでしょう。』
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