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女性はランドルからその石を受け取り、帰っていった。
ランドルはため息を一つし何か考えるようにして目を閉じた。そこに、ジャックがひょこっと現れ、ランドルに問いかけた。
ジャック「ランドルさん、あの女性に何を渡したんです?」
ランドルは難しい顔をして言った。
ランドル『だから、言っただろう、お守りだと。あの女性はもうドリストに食われかけてる。つまりあの女性がドリストの中毒にかかってしまった。』
ジャック「ち、中毒って…あの石、そんな危険なモノなんですか?」
ランドル『あの石は悪い夢を喰いいい夢を見させると言ったよな?しかし、そのいい夢を見るにはあの石に代償を支払わなければならない。』
ジャック「代償…」
ランドル『代償はそのいい夢を見させている人間の魂。』
ジャック「そ、そんな!じゃあ早くあの女性からドリストを取り返さないと!」
ランドル『何で?』
ジャック「なんでって…このままほっといたら、あの女性は死んでしまうんですよ?その前にドリストを取り返すんですよ。」
ランドル『俺はあの女性にドリストを身に付けるのは一週間にしろと忠告までしたんだぞ?それなのに譲ってくれと言った。あのドリストはもう俺のものじゃない。取り返す理由もない。』
ジャックはランドルの言葉に黙ったままだった。
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