夢魔

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夢魔

とても気持ちのいい朝。これほど清々しい朝も珍しいものだ。 黄金に輝く朝日を浴びながら今日もマヒカの町は朝から商売、商売の毎日で活気が絶えなかった。 そんな商店街とは違い、とても静かなマヒカの町の西の方向にはいくつもの洋風の家がそびえ立つ住宅街があった。 その住宅街の家と家の間に一本の細く先の見えない道があった。その道こそランドルの住む館の道である。導かれた者だけがこの道を通ることができ、ランドルとジャックの住む館を見つけることができるのである。 二人が住むには少し大きめな洋風の館、この館は導かれた者の望みを叶えるための館でもあるのだ。
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