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ランドル『さあ、あなたの望みは?なぜ我々のもとへ?』
ランドルはリビングにあるソファーに腰掛け、依頼人に問いかける。
依頼人はセミロングの髪にくりっとした目でとても可愛いらしい16歳ほどの女性である。
女性「実は私、最近寝たくないんです。」
女性はランドルの目を見ながら話しだした。
ランドル『寝たくない?それはなぜですか?』
ランドルが問いかける。
女性「最近、悪夢しか見ないんです。何度も何度も悪夢ばかり、そしたらだんだん寝るのが怖くなって…ここ数日寝てないんです…」
ランドル『だからその悪夢を見ないようにしてほしいと?それがあなたの望みですか?』
女性「はい。それができるのならそうしていただきたいですけど…できますか?」
ランドル『承知しました。じゃあ少しお待ち下さい。』
ランドルはそう言うと立ち上がり、リビングの奥にある物置きのロッカーの戸を開けて何かを取り出した。それはアクアブルーに光ったビー玉のようなキーホルダーである。
ランドルはまた椅子に座りそのキーホルダーを女性に手渡す。
女性「何ですか?これ。」
女性は不思議そうにキーホルダーを見る。
ランドル『それは悪夢を消し、夢を幸せな夢にしてくれるというものです。それを寝るときに身に付けていて下さい。必ずあなたは悪夢を見なくなるでしょう。』
女性「本当ですか!?」
女性は一気に顔が明るくなった。
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