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「そうだ。一つ良いこと教えてやる。お前は両親が天国に召された何て勘違いしるみたいがな、あの二人は収集仲間の壺の中だぜ」 冬美はそれを聞いて顔面蒼白になり、全身が震える。 「嘘よ!」 「嘘なんてお前ら人間が吐くものだろ」 「その壷に魂を集めてどうしたいの?その霊たちは一体どうなるの?」 「さっきも言っただろ。こいつらには行き場がないんだよ!壺ん中を例えるなら無限の宇宙。天国や地獄には限界があるんだよ。お前らが住む世界にも限界があるようにな。まぁ、バランスだよ」 「お父さん…お母さん…」 冬美は両親が天国で幸せにやっているものだと思っていた。 だけどそうじゃなかった。 泣き崩れる冬美を見て、そいつは捨て台詞を吐いた。 「魂を導く何てことは無意味だからさ。やめとけよ」 そう言うとそいつは空へ羽ばたき、一瞬にして消えてしまった。 「待って! 待ってよ!」 遅かった。冬美は両親の魂を奪い去った奴が何処に居るのかさえ訊くことが出来なかった。
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