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ー……おと……おか…。
お父さん、お母さん
見てみて!
………?
誰?その子…。
舞華、今日からー…
ガバッ!!
「何?今の?あの子…一体誰なの?」
舞華は動揺で乱れた呼吸を整えた。
そして周りを見回すとそこは岩だらけの崖だった。
「どこ、ここ?
あっ…そうか…昨日お兄ちゃんを追いかけて…。」
舞華は眠い頭を働かせて、昨日起こった出来事の記憶の糸をたぐりよせる。
だいぶ意識がはっきりし始めた舞華のもとにラクエルがやってきた。
「やっと起きたのか…。」
どうやらラクエルが起きてからだいぶ時間がたったらしく、日はすでに頂点まで登っていた。
「おはよう。ラクエル。」
「ふん…。」
舞華のラクエルにたいしての挨拶は軽くかわされた。
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