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なかなか舞華が起きなかったのが原因なのだろう。
「ラ、ラクエル♪
昨日の続きがしりたいなぁ~♪(∇ヽ;」
「チッ…」
わかりやすく舌打ちされた。
「あ゙ぁ……クソ…
今度はちゃんと聞けよ!!」
クソとかいいやがりましたよ!?
マジムカつくかも!
だが舞華は怒りをグッとこらえた。
「はーい!」
「では…
閻魔とはだな、俺の魔回廊の導きと一緒で地位とか称号みたいなものだ、
ここまではわかってるな?」
「う、うん♪」
ラクエル→
コイツ絶対わかってないな…。
「ふー…
いいか?閻魔とはだな、魔界を支配する奴の事だ。」
「っえ!?
閻魔様って地獄の神じゃないの?」
「あぁ…確か人間界では魔界の事を地獄と呼ぶ奴がいたな。」
ラクエルは人間界に何度か行ったような口ぶりだった。
が、置いといて。
「じゃあ魔界=地獄なら鬼は悪魔なの?」
「そうだと思うが…。
そろそろ話しに戻るぞ。」
「あっうん。」
「そもそも閻魔には3っの権限があり…」
グー~~~~ゥーー…
あらためて、ラクエルが話しをし始めた時異様な音が…。
それはまさに狼の唸り声にすら聞こえた。
だがそれは、狼ではなくお腹を空かして倒れた舞華の腹の虫の音だった。
「お、おなか…すいた……………。」ガク…
「ハァ…
しゃぁねぇなぁ。」
ラクエルは確実に呆れたのだろう、怒る雰囲気すらなかった。
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