01.光が舞い降りる日

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「はぁ…とにかく、一旦基地に戻るぞ」 「はいはい…」 適当に受け流すハジメ。 その目線には右翼を失い傾いたデルタサーガ1号があった。 「…いつもごめんな」 「何か言ったか?」 前を歩いていたユウイチが振り向き尋ねる。 「いや、別に」 ハジメの答えにユウイチは「ふーん」と頷き、再び前を向いた。 SAGA専用車両サーガマシンに乗った二人がドアを閉めたと同時に、ユウイチの左腰から電子音が鳴り響いた。 ユウイチは左腰のホルダーから青色の通信端末サーガモバイルを取り出した。 「こちらユウイチ。隊長聞いてくださいよ~。まーたハジメの馬鹿が──」 『その話は後にしてくれるか?エリア38に怪獣が出現した』 通信が聞こえたハジメはすぐにアクセルを踏みサーガマシンを走らせた。 『既にユカリとキョウが2号機で向かっている。二人は住民の避難を行い、それが済み次第地上から攻撃してほしい』 「了解」
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